7月2015

【大島幸枝さん:株式会社りんねしゃ取締役】「食」を通じて、ひとり一人の生き方の大切さを伝えていきます。

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働くママたちの人生観を綴るインタビュー&コラム「ワーママピックアップ!」。
今回お話を伺ったのは、無添加食品・有機農畜産物・天然生活雑貨などを開発販売する「株式会社りんねしゃ」の大島幸枝さんです。
幼い頃から「農」と近い所で育った大島さんに、実は同じ西尾張生まれの自営ワーママクラブ事務局長・中出あさこがインタビューさせていただきました。



中出:実は私、高校時代から「りんねしゃ」さんを知っていたんです。通学路沿いにあったので、毎日「りんねしゃ」さんの前を自転車で走ってたんですよ。

大島:実際に初めてお会いしたのは、数年前に同じイベントに出展した時ですよね。私がオーガニック系のブースで、あさこさんが自営ワーママクラブのブースで。その時にお互い西尾張同士だという話から盛り上がって。

中出:似たような匂いがあったんでしょうかね(笑)。ところで「りんねしゃ」さんの社名はどんな意味があるのですか?

大島:輪廻天生の「りんね」です。この店は両親が始めたもので、物事は停滞したままではなく世の中に循環させることが大事、という意味を込めています。

中出:へええ!難しそうですけど…。でも実際はお店の雰囲気もカジュアルでいいですね。お店の他にもいろいろなことをやってらっしゃるようですが。

大島:小売店2店の運営と、「菊花せんこう」や「おからクッキー」などのオリジナル商品の扱い、人のからだや環境にやさしい商品のネット販売、それに甚目寺観音や東別院での朝市マーケット企画、それに北海道にある「りんねしゃ・滝上農場」の運営などが今はメインです。

中出:本当に幅広く活動されているんですね!

大島:私と弟が両親からこの会社を引き継いでから、先代のやり方を引き継ぎながらも何か新たな経営方法を見つけないと、と模索してきたのですが…。継承するのって難しいですね。必死でやってきました。

中出:では元々、この会社をご両親から引き継いでがんばっていこうという気持ちがいっぱいだったのですね。

大島:いや、全っ然(笑)。

中出:え!?そうなんですか?

大島:両親は昔から無農薬・無化学肥料による農業や環境問題を考えることに長けている人たちだったんです。私が小学5年生の時には、当時はまだ珍しかったと思うんですけど、津島を離れて兵庫県の山村へ移住して自給自足の暮らしを始めたんです。電気もガスも水道もなく、今でも道路すらないような所へですよ。それが私は嫌で嫌で(笑)。すぐに「普通の暮らしがしたい!」とギブアップして、私だけ津島の祖母の元へ戻ってきたんです。山の中に籠るのではなく、海外を飛び回る仕事がしたくて、専門学校を出て旅行会社に就職しました。

中出:そうだったんですね!では、実家の会社を手伝い始めたというのは…。

2015-06-27-22.02.50大島:渋々でした(笑)。家族の大黒柱だった祖母が亡くなったのがきっかけです。山村から津島へ戻ってから祖母にはとてもお世話になったので…。天国で見ているおばあちゃんに「会社を続けていくよ」と伝えたくて、手伝うようにしました。

中出:そうだったんですか…。それはおばあさんも喜んでいらっしゃると思います。

大島:その後、会社を手伝っているうちに「食」の大事さがだんだんとわかってきたんです。食だけで完結する話ではなく、食は社会とつながっていて、食で得られた利益はまた社会へと還元していくべきだ、ということにも気づきました。そしたら、「渋々」ではなくなりましたね。特に子どもが生まれてからは、両親がやってきたことの大切さがよくわかるようになりました。

中出:だんだんとわかってきたということは、初めから大きな経営ビジョンがあってそこを目指してきたというわけではなく?

大島:そういうのは特になかったですね。全部、勘で(笑)。というのは大げさかも知れませんが、その都度「こういう人って面白いな」とか「これからはこういうことが大事な世の中になるんじゃないだろうか」とか、直感的に思ったことをひとつずつ実行してきたら今のスタイルになった、という結果だと思います。

中出:大島さんご本人はそうおっしゃいますけど、やっぱりご自身で無意識のうちに考えることができていて、いつもアンテナを張ってらっしゃるから、直感的にわかるのだと思いますよ。ちなみにこれからの世の中ではどんなことが大事になると思われますか?

大島:「お母さんの時代」が来ると思っています。

中出:「お母さんの時代?」

大島:何と言うか…、今までは男性のシステムに女性が組み込まれる社会だったと思うんです。でも実際の日常の暮らしでは、お母さん的な気づき方が大事なことって多いじゃないですか。理屈とかルールとかではなくて、「臨機応変」とか「その場の機転」とか。または「なるようになる」とか(笑)。そういう、女性が本来持っている脳の働き方が社会にも活かせる世の中になるんじゃないか、って思っています。だからうちの会社も、女性が働きやすい職場を作っていきたいんです。子どもがいてもいなくても誰でも働きやすい労働環境を整えることが、社会への貢献にもなると思っています。

中出:なるほど!考えてみれば明治時代より前の、日本に会社がなかった頃の農村文化ってそういうものですもんね。

2015-06-27-22.03.46大島:やっぱり、私の中ではひとり一人の生き方を大切にするっていうことが外せないですね。誰もが生きていく上で切り離すことのできない「食」を通じて、ひとり一人の人生を尊重していくことで社会へ還元する。それが私の使命だと思っています。

中出:すばらしいです!最後は直感ではなく、理路整然とまとめていただきました。

大島:ふふふふふ(笑)。

<取材・文 中村剛>

(プロフィール)
自営ワーママクラブ 第4期会員
1972年 愛知県津島市生まれ
★主な経歴
1983年(11歳)両親の意思で家族揃って山村移住。電気・ガス・水道のない自給自足の暮らしを始める。
1984年(12歳)「普通」の暮らしに憧れ、家族と離れ津島の祖母の元へ戻る。
1993年(21歳)専門学校卒業後、旅行会社へ就職。
1996年(23歳)旅行会社を退職し、実家のりんねしゃを手伝い始める。
2015年(43歳)株式会社りんねしゃ取締役就任。

◆ホームページ http://www.rinnesha.com/

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